スマット除去/アルカリ回収法
アルミニウム表面処理用語において、”c) 前処理”に分類されている用語のうち、『スマット除去』、『アルカリ回収法』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”c) 前処理”に分類されている表面処理用語には、以下の、『スマット除去』、『アルカリ回収法』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 c) 前処理 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > c) 前処理
番号: 337
用語: スマット除去
定義:
酸洗い(※1)又はアルカリ浸せきの際に、表面に生成する残さの除去。
対応英語(参考):
desmutting
分類: アルミニウム表面処理用語 > c) 前処理
番号: 338
用語: アルカリ回収法
定義:
エッチング(※2)用水酸化ナトリウムの溶液中に増加する溶存アルミニウムなどの不要分を除去し、濃度調整を行ってエッチング液として再利用する方法。
対応英語(参考):
alkali recovery system,
alkali regeneration system
(※1)
酸洗いとは、硫酸や塩酸などの酸溶液中への浸漬することにより、酸化物(スケールともいわれるサビなど)などを除去する表面処理のことです。
(※2)
エッチングとは、化学的又は電気化学的に品物の表面を溶解しながら荒す方法のことで、品物をマスキングして、アルカリなどで所望の形状に食刻する方法もあります。
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