合金,酸化,硫酸,性質,腐食等のJIS用語

 

自然発色皮膜/電解着色皮膜/多孔質皮膜



アルミニウム表面処理用語において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている用語のうち、『自然発色皮膜』、『電解着色皮膜』、『多孔質皮膜』のJIS規格における定義その他について。

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている表面処理用語には、以下の、『自然発色皮膜』、『電解着色皮膜』、『多孔質皮膜』などの用語が定義されています。

アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理) 】


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 418

用語: 自然発色皮膜

定義:
陽極酸化処理だけで発色させた皮膜。
素材の組成、材質によって発色させる合成発色皮膜及び電解浴、電解条件によって発色させる電解発色皮膜がある。

対応英語(参考):
self-colour anodic oxide coating,
internal colour anodic oxide coating


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 419

用語: 電解着色皮膜

定義:
多孔性皮膜を生成後、金属塩を溶解した浴中で電解を行って、金属又は金属化合物を皮膜の微細孔内に析出させ着色した皮膜。

対応英語(参考):
electrolytically coloured anodic oxide coating


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 420

用語: 多孔質皮膜

定義:
無数の微細孔をもつ層とその下のバリヤー層
(※1)で形成された皮膜。
酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質
(※2)によって生成される。

対応英語(参考):
porous anodic oxide film,
porous anodic oxide coating


(※1)
バリヤー層とは、陽極酸化皮膜の溶解能力のない電解質によるか、又は溶解能力のある電解質でも多孔質層の底にできる無孔性の絶縁薄層のことです。

(※2)
電解質とは、水などの溶媒に溶けてイオン化し、その溶液が電気伝導性をもち、電流を通すと電気分解現象を起こす物質のことです。