色止め/封孔処理/水和封孔処理
アルミニウム表面処理用語において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている用語のうち、『色止め』、『封孔処理』、『水和封孔処理』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている表面処理用語には、以下の、『色止め』、『封孔処理』、『水和封孔処理』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理) 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)
番号: 436
用語: 色止め
定義:
金属水溶液に浸せきして染料の固着を行う処理。
一般的に約60℃以上で処理する。
対応英語(参考):
dye fixing treatment
分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)
番号: 437
用語: 封孔処理
定義:
陽極酸化によって生成した多孔性皮膜(※1)の微細孔(※2)を封じ、耐汚染性、耐食性などの物理的、化学的性質を改善する処理の総称。
水蒸気封孔、沸騰水封孔、低温封孔などがある。
対応英語(参考):
sealing of anodic oxide coating
分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)
番号: 438
用語: 水和封孔処理
定義:
加圧水蒸気又は沸騰水によって、水和反応させて行う処理。
対応英語(参考):
hydro-thermal sealing,
sealing by hydration
(※1)
多孔質皮膜とは、無数の微細孔をもつ層とその下のバリヤー層で形成された皮膜であり、酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質によって生成されます。
(※2)
微細孔とは、以下の陽極酸化皮膜構造の模式図に示される皮膜セルの中心に形成された微細な孔のことです。
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