合金,酸化,硫酸,性質,腐食等のJIS用語

 

重クロム酸塩封孔処理/電流回復現象/硫酸回収法



アルミニウム表面処理用語において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている用語のうち、『重クロム酸塩封孔処理』、『電流回復現象』、『硫酸回収法』のJIS規格における定義その他について。

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)”に分類されている表面処理用語には、以下の、『重クロム酸塩封孔処理』、『電流回復現象』、『硫酸回収法』などの用語が定義されています。

アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理) 】


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 442

用語: 重クロム酸塩封孔処理

定義:
重クロム酸塩溶液中で行う封孔処理。耐食性を高めるために用いる。
重クロム酸カリウム、又は重クロム酸ナトリウムが使われる。

対応英語(参考):
dichromate sealing,
chromate sealing


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 443

用語: 電流回復現象

定義:
陽極酸化の際に急激に電圧を下げると、電流はほとんど流れなくなるが、しばらくすると電流を回復し、その電圧に相当した定常電流値を示す現象。

対応英語(参考):
current recovering phenomenon


分類: アルミニウム表面処理用語 > d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)

番号: 444

用語: 硫酸回収法

定義:
老化した硫酸電解液から、膜を用いて溶液中の硫酸を回収する方法。
又は溶存アルミニウムなどを除去し、液組成の調整をして電解液
(※1)として再利用する方法。

対応英語(参考):
sulphuric acid recovery system,
sulphuric acid regeneration system


(※1)
電解液とは、電解質を水などの溶媒に溶かした溶液のことで、電解質溶液ともいいます。