電着塗装
アルミニウム表面処理用語において、”f) 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射)”に分類されている用語のうち、『電着塗装』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”f) 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射)”に分類されている表面処理用語には、以下の、『電着塗装』の用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 f) 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射) 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > f) 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射)
番号: 605
用語: 電着塗装(※1)
定義:
解離可能な水溶性塗料中で、被塗装物を陽極又は陰極として直流電圧を印加し、電気泳動によって塗装する方法。
アルミニウムの場合は、アルミニウムを陽極として使うのが一般的である。
対応英語(参考):
electrodeposition coating,
electrophoretic coating
(※1)
電着塗装は他の塗装方法と比較すると、
・防食性が高い塗装が可能(複雑形状でも均一な膜厚が得られるため)。
・膜厚の管理も比較的容易(同上の理由により)。
・塗料ロスが少ない
・衛生的。
などの利点がありますが、欠点としては、
・設備が大型化になる。
・被塗物は導電性に限定される。
・厚膜化が困難。
などがあります。
(※2)
電気泳動とは、媒体に懸濁されている荷電粒子が、電場の影響によって移動する現象のことです。
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