多孔質層／バリヤー層／ベーマイト／バイヤライト
アルミニウム表面処理用語において、”g） 性質・欠陥”に分類されている用語のうち、『多孔質層』、『バリヤー層』、『ベーマイト』、『バイヤライト』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語（JIS H 0201）において、”g） 性質・欠陥”に分類されている表面処理用語には、以下の、『多孔質層』、『バリヤー層』、『ベーマイト』、『バイヤライト』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語（JIS H 0201）
⇒【 g） 性質・欠陥 】
分類： アルミニウム表面処理用語 > g） 性質・欠陥
番号： 704
用語： 多孔質層
定義：
（701 模式図参照）（※1）
対応英語（参考）：
porous layer
分類： アルミニウム表面処理用語 > g） 性質・欠陥
番号： 705
用語： バリヤー層
定義：
陽極酸化皮膜の溶解能力のない電解質によるか、又は溶解能力のある電解質でも多孔質層の底にできる無孔性の絶縁薄層。
対応英語（参考）：
barrier layer
分類： アルミニウム表面処理用語 > g） 性質・欠陥
番号： 706
用語： ベーマイト
定義：
一水和アルミニウム酸化物。
約80℃以上の温度で陽極酸化皮膜を水和封孔処理したときに生成する。
対応英語（参考）：
boehmite
分類： アルミニウム表面処理用語 > g） 性質・欠陥
番号： 707
用語： バイヤライト
定義：
三水和アルミニウム酸化物。
約80℃以下の温度で陽極酸化皮膜を水和封孔処理したときに生成する。
対応英語（参考）：
bayerite
（※1）
多孔質層に関して、陽極酸化皮膜構造の模式図は以下の図になります。
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