ビルドアップ/表面粗さ/皮膜均一性/皮膜見掛け密度
アルミニウム表面処理用語において、”g) 性質・欠陥”に分類されている用語のうち、『ビルドアップ』、『表面粗さ』、『皮膜均一性』、『皮膜見掛け密度』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”g) 性質・欠陥”に分類されている表面処理用語には、以下の、『ビルドアップ』、『表面粗さ』、『皮膜均一性』、『皮膜見掛け密度』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 g) 性質・欠陥 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 712
用語: ビルドアップ
定義:
陽極酸化処理に伴う寸法の増加。
対応英語(参考):
build-up (of an anodized surface)
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 713
用語: 表面粗さ
定義:
小さい間隔で起きる表面の凹凸の程度。
対応英語(参考):
surface roughness
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 714
用語: 皮膜均一性
定義:
陽極酸化皮膜の厚さの均一性。
対応英語(参考):
uniformity of film
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 715
用語: 皮膜見掛け密度
定義:
多孔質皮膜(※1)の場合、微細孔まで含んだ平均的皮膜の密度。
電解浴(※2)、電解条件及び合金の種類によって異なる。
対応英語(参考):
apparent density of film
(※1)
多孔質皮膜とは、無数の微細孔をもつ層とその下のバリヤー層で形成された皮膜のことです。
酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質(水などの溶媒に溶けてイオン化し、その溶液が電気伝導性をもち、電流を通すと電気分解現象を起こす物質)によって生成されます。
(※2)
電解浴とは、電解槽中の電解液のことです。
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