合金,酸化,硫酸,性質,腐食等のJIS用語

 

皮膜焼け/アルマイト模様/皮膜割れ/黒はん



アルミニウム表面処理用語において、”g) 性質・欠陥”に分類されている用語のうち、『皮膜焼け』、『アルマイト模様』、『皮膜割れ』、『黒はん』のJIS規格における定義その他について。

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”g) 性質・欠陥”に分類されている表面処理用語には、以下の、『皮膜焼け』、『アルマイト模様』、『皮膜割れ』、『黒はん』などの用語が定義されています。

アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 g) 性質・欠陥 】


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 724

用語: 皮膜焼け

定義:
陽極酸化処理時に電流分布の不均一、電流密度
(※1)の過大などによって生じた、焼けたような外観。

対応英語(参考):
burning of anodic oxide coating


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 725

用語: アルマイト模様

定義:
陽極酸化処理によって現れるしま状、松葉状などの模様。
金属組織ほかの不均一に起因する。

対応英語(参考):
streak


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 726

用語: 皮膜割れ

定義:
過熱・変形などによる皮膜の割れ。

対応英語(参考):
cracking of anodic oxide coating,
crazing of anodic oxide coating,
stress cracking


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 727

用語: 黒はん

定義:
陽極酸化処理したときに現れる灰黒色状のまだら模様。
この黒はん部分には主にけい素が偏析
(※2)している。

対応英語(参考):
black spot,
spotting out


(※1)
電流密度とは、電極の単位面積当たりの電流の大きさのことです。

(※2)
偏析とは、金元素や不純物が不均一に偏在している現象又はその状態のことをいいます。