粉ふき/シーリングスマット/ブルーム/イリデッセンス
アルミニウム表面処理用語において、”g) 性質・欠陥”に分類されている用語のうち、『粉ふき』、『シーリングスマット』、『ブルーム』、『イリデッセンス』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”g) 性質・欠陥”に分類されている表面処理用語には、以下の、『粉ふき』、『シーリングスマット』、『ブルーム』、『イリデッセンス』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 g) 性質・欠陥 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 732
用語: 粉ふき
定義:
電解不良によって、陽極酸化皮膜の表面に粉状物質を生成する現象。
対応英語(参考):
blooming
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 733
用語: シーリングスマット
定義:
陽極酸化皮膜の封孔(※1)後に表面に生じる粉状物質。
対応英語(参考):
sealing smut
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 734
用語: ブルーム
定義:
環境因子(大気汚染、光など)によって引き起こされた陽極酸化皮膜の白化現象。
簡単にふき取ることはできない。
対応英語(参考):
weathering bloom
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 735
用語: イリデッセンス
定義:
陽極酸化皮膜を大気中に暴露した場合、短期間で表層が劣化し、にじ色(虹色)に見える現象。
干渉色ともいう。
対応英語(参考):
iridescence
(※1)
封孔(封孔処理)とは、陽極酸化によって生成した多孔性皮膜の微細孔を封じ、耐汚染性、耐食性などの物理的、化学的性質を改善する処理の総称です。
水蒸気封孔、沸騰水封孔、低温封孔などがあります。
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