絶縁耐力/絶縁破壊電圧/ロスファクター
アルミニウム表面処理用語において、”g) 性質・欠陥”に分類されている用語のうち、『絶縁耐力』、『絶縁破壊電圧』、『ロスファクター』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”g) 性質・欠陥”に分類されている表面処理用語には、以下の、『絶縁耐力』、『絶縁破壊電圧』、『ロスファクター』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 g) 性質・欠陥 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 760
用語: 絶縁耐力(※1)
定義:
皮膜の電圧に耐える能力で、絶縁破壊電圧、絶縁破壊の強さ(※2)、耐電圧(※3)などで表される。
対応英語(参考):
dielectric strength
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 761
用語: 絶縁破壊電圧
定義:
定められた方法で皮膜に電圧を加えたときに皮膜が破壊される最小の電圧。
対応英語(参考):
breakdown voltage
分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥
番号: 762
用語: ロスファクター
定義:
インピーダンスの抵抗成分と容量成分の比。
皮膜の封孔度を現すときに用いる。
対応英語(参考):
loss factor,
dissipation factor
(※1)
絶縁耐力については、その試験方法が以下のJIS規格に規定されています。
JIS H 8687
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の絶縁耐力試験方法
この規格では、アルミニウム及びアルミニウム合金の製品に施した陽極酸化皮膜の絶縁耐力試験方法について規定されています。
(※2)
絶縁破壊の強さとは、絶縁材料が破壊される最小の電位の傾きで、絶縁材料の絶縁破壊電圧を皮膜厚さで割った数値で示します。
(※3)
耐電圧とは、皮膜が一定時間印加された電圧で破壊されなかった場合の電圧のことです。
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