塩水噴霧試験/酢酸酸性塩水噴霧試験/キャス試験
アルミニウム表面処理用語において、”h) 検査・試験”に分類されている用語のうち、『塩水噴霧試験』、『酢酸酸性塩水噴霧試験』、『キャス試験』のJIS規格における定義その他について。
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”h) 検査・試験”に分類されている表面処理用語には、以下の、『塩水噴霧試験』、『酢酸酸性塩水噴霧試験』、『キャス試験』などの用語が定義されています。
アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 h) 検査・試験 】
分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験
番号: 810
用語: 塩水噴霧試験(※1)
定義:
水を噴霧した雰囲気中において皮膜の耐食性を調べる試験。
対応英語(参考):
salt spray test
分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験
番号: 811
用語: 酢酸酸性塩水噴霧試験
定義:
酢酸酸性の塩水を噴霧し、皮膜の耐食性を調べる試験。
対応英語(参考):
acetic acid salt spray test (ASS test)
分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験
番号: 812
用語: キャス試験(※2)
定義:
銅塩の添加で腐食作用を促進した酢酸酸性の塩水を噴霧し、皮膜の耐食性を調べる試験。
対応英語(参考):
copper accelerated acetic acid salt spray test(CASS test)
(※1)
塩水噴霧試験については、以下のJIS規格があります。
JIS Z 2371
塩水噴霧試験方法
この規格では、金属材料又はめっき、無機皮膜若しくは有機皮膜を施した金属材料の耐食性試験を中性塩水噴霧試験(NSS)、酢酸塩水噴霧試験(AASS)、キャス試験(CASS)方法によって行う場合に必要となる装置、試薬、手法及び判定方法について規定されています。
(※2)
キャス試験については、以下のJIS規格があります。
JIS H 8681-2
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐食性試験方法−第2部:キャス試験
この規格では、アルミニウム及びアルミニウム合金の製品に施した陽極酸化皮膜のキャス試験による耐食性試験方法について規定されています。
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