合金,酸化,硫酸,性質,腐食等のJIS用語

 

アルカリ滴下試験/起電力式耐アルカリ試験/アルカリ接触試験



アルミニウム表面処理用語において、”h) 検査・試験”に分類されている用語のうち、『アルカリ滴下試験』、『起電力式耐アルカリ試験』、『アルカリ接触試験』のJIS規格における定義その他について。

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理などに関する主な用語として、アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)において、”h) 検査・試験”に分類されている表面処理用語には、以下の、『アルカリ滴下試験』、『起電力式耐アルカリ試験』、『アルカリ接触試験』などの用語が定義されています。

アルミニウム表面処理用語(JIS H 0201)
⇒【 h) 検査・試験 】


分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験

番号: 816

用語: アルカリ滴下試験(※1)

定義:
アルカリ滴下試験装置を用いて皮膜が溶けて素地が露出するまでの時間によって耐アルカリ性を調べる試験。

対応英語(参考):
alkali spot test,
alkali dropping test


分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験

番号: 817

用語: 起電力式耐アルカリ試験(※1)

定義:
アルカリ溶液を皮膜に接触させ、起電力測定装置を用いて皮膜が溶けて素地が露出するまでの時間を電気的に測定し、耐アルカリ性を調べる試験。

対応英語(参考):
alkali resistance test by electromotive force


分類: アルミニウム表面処理用語 > h) 検査・試験

番号: 818

用語: アルカリ接触試験

定義:
塗膜の耐アルカリ性を調べる試験。
水酸化ナトリウム水溶液を一定時間接触させた後、レイティングナンバで外観を判定する。

対応英語(参考):
alkali contact test


(※1)
アルカリ滴下試験と起電力式耐アルカリ試験は、どちらも耐アルカリ試験(水酸化ナトリウム水溶液を皮膜に接触させて溶解までの時間で判定することにより、陽極酸化皮膜の耐アルカリ性を調べる試験)の一種です。
耐アルカリ試験については、以下のJIS規格があります。

JIS H 8681-1
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐食性試験方法−第1部:耐アルカリ試験

この規格では、アルミニウム及びアルミニウム合金の製品に施した陽極酸化皮膜の耐アルカリ試験による耐食性試験方法について規定されています。